PCX プラグ交換方法(JF81/JF84/KF30)

PCXプラグ交換方法04 バラし方

PCX125(JF81)・PCXハイブリッド(JF84)・PCX150(KF30)のプラグ交換方法をご紹介していきます!
プラグ交換は、エアフィルター交換同様、とても簡単です!

二輪館やナップスでも、工賃700円~1,000円程度で交換してもらえます。

PCXプラグ交換方法(JF81/JF84)

JF81型PCX・JF84型PCX Hybridのプラグ交換方法をご紹介していきます!

まずは、車体左側のラバーステップを剥がしていきましょう。
車体後方の縁を指でつまんで、引っ張ります。

PCXプラグ交換方法01

すると、ステップがかんたんに剥がれていきます。
写真の通り、ゴムの突起がフロアに刺さっているだけですね!

PCXプラグ交換方法02

プラグ交換に際しては、この辺まで剥がせば十分です。
赤矢印のプラスネジをプラスドライバーで外しましょう。

PCXプラグ交換方法03

この通り、車体側面の小さな黒いカバーが外れます。
↓写真の赤矢印部分がプラグキャップ
プラグキャップの頭をまっすぐ引き抜けば、プラグがお目見えします。

PCXプラグ交換方法04

プラグの外し方は、手持ちのプラグレンチを使っても良いですし、
PCXのメットイン内の純正工具袋の中にプラグレンチも入っているので、そちらを使っても良いです。

プラグレンチをお持ちで無い方は、純正工具を活用しましょう!

3型 PCX(JF81/JF84/KF30)対応プラグ

PCX125(JF81)・PCX Hybrid(JF84)・PCX150(KF30)の適合プラグは同一となっています。

【要注意】1型(JF28)2型(JF56)とは違う

1型PCX(JF28)・2型PCX(JF56)と、
3型PCX(JF81/JF84/KF30)では、適合プラグが異なります。

適合プラグの型番を調べる際に、
旧型PCXの適合情報を参照しないようにご注意ください。

高性能プラグ

記事執筆時点では、NGKから3型PCX用(JF81/JF84/KF30)のイリジウムプラグは、出ていないようです。
その代わり、新型の「Moto DX」プラグと言う、進化型イリジウムプラグとも言える、「ルテニウムプラグ」がラインナップにあります。

NGK CPR8EDX-9S(ルテニウムプラグ)

DENSOの適合情報には、1型PCXの適合情報しか掲載されていません。
現状、3型PCXではNGKのみの選択肢となっています。

純正互換プラグ

・NGK MR8K-9
3型PCX純正の「MR8K-9」ですが、一般販売店での取り扱いがなく、純正部品として注文する必要があります。
お近くのバイクショップ等から取り寄せるしかありません。

プラグ交換時の注意点

ねじ込み方・締め付けトルクの二点が注意点となります。

ネジ山を痛めない為に

プラグ交換時の注意点ですが、
エンジン側のネジ山をなめないようにすることが最重要ポイントです。

斜めにねじ込むと、エンジン側のネジ山を痛めてしまう可能性がありますので、ご注意ください。

これを防ぐ為に、プラグをエンジンのプラグ取付部に、手で押し当てながら、左回りにまわして(反時計周り)
ねじ込み開始部分を探しましょう。

押し当てながら左に回していると、「カチッ」という感覚の箇所がありますので、その感覚を感じたら、手で時計回りにねじ込んで行きます。
回し始めは手で軽く締め込んでいけます。

締め込み開始からすぐに、手で締め込めないほど硬い場合は、何かおかしいです。
この状態で工具を使って、無理やり締めると、ネジ山を痛めます。

プラグの締め付けトルク

PCX用(JF81/JF84/KF30)のプラグのネジ系は10mmとなっています。

NGKのサイトにも、プラグ締め付けトルクの記載がありますが、
10~12N・m(1.0~1.2kgm)が推奨値となっています。
参考:NGK プラグ締め付けトルク

おそらく、PCXサービスマニュアルでも同等値か若干キツめになっているかと思います。

トルクレンチがない場合

トルクレンチが無い場合、締付回転角で大体既定トルクに近い締付けができます。

手締めでプラグに付いているガスケット(金属製のリング)が、
エンジンヘッドの取付部にあたってから、「○○度、さらに締める。」という方法。

新品プラグ取り付け時は、上記時点から、プラグレンチを使って90度増し締め。(4分の1回転)
再利用プラグ取り付け時は、上記時点から、プラグレンチを使って30度増し締め。(12分の1回転)

という形になります。
上記はプラグネジ径10mmの場合ですので、プラグネジ径によって締付回転角は異なります。
※3型PCX(JF81/JF84/KF30)のプラグはネジ径10mm

ルテニウムプラグって何よ?

「イリジウムプラグ」は聞いたことあるけど、「ルテニウムプラグ」って何よ?
という方の為に、少しご紹介をしていきます。

「ルテニウム」という新素材を配合した中心電極採用のスパークプラグ。
イリジウムプラグの進化系とも言える新型プラグです。

「プレミアムRXプラグ」という名称で以前から販売されていましたが、
二輪用の「Moto DXプラグ」として登場したもので、3型PCX適合プラグもラインナップされています。

別に、NGKの回し者ではございません。笑

燃費性能向上

NGK公式サイトによると、
一般プラグに比べて、2.3%燃費が向上するとのことです。

イリジウムプラグでも2.2%ほど燃費向上するので、
イリジウムプラグとほぼ同等ですが、ルテニウムプラグの方が燃費向上効果は気持ち大きい。(本当に気持ち程度。笑)

始動性能向上

イリジウムプラグ・通常プラグと比較しても、始動性が向上しています。
具体的な数値はありませんが、4輪用のルテニウムプラグ「プレミアムRXプラグ」のページでは、通常プラグと比較して0.67秒、始動時間が短縮されたそうです。

加速性能向上

NGKによる、250cc 2気筒エンジンのバイクでの検証結果ですが、
30-80km加速で0.2秒速いそうです。

イリジウムプラグと通常プラグの加速性能があまり変わらないので、
この点はルテニウムプラグに軍配が上がります。
(若干イリジウムプラグの方が良い程度)

とはいえ、0.2秒。
レースでもしない限り、この0.2秒を体感するのは難しそうですね…。笑

耐久性向上

一般プラグやイリジウムプラグの寿命は、3,000~5,000kmとされていますが、
ルテニウムプラグの寿命は、8,000~10,000kmと長持ち。

価格はPCX通常プラグの2倍ほどしますが、寿命も2倍程度なので、お得ですね。
寿命だけではなく着火性能や燃費性能も向上するので、コスパは抜群に良いです。

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